古代からスパイスとして利用されてきました。アジアとのつながりも強く、食用としても、医療用としても広く使われていました。中国の「神農本草経」とよばれる西暦500年前後に書かれた書物にも登場するほど歴史のある植物です。中国伝統医学では、身体を温め、血行を良くする生薬として重用され、心臓の強壮にも用いられました。日本でも、昔からのどの湿布や生姜湯など、様々な民間療法に用いられています。名前の由来は、インドのジンギ地方で、よくお茶として飲まれていたためと言われています。

＜ 精神への作用 ＞

スパイシーなジンジャー精油の香りは刺激作用があり、感覚を敏感にして集中力や記憶力をアップさせる効果があると考えられています。精神的に疲れてしまったときにも意志の力、決断力を活性化させます。行動力がない人に背中を押してくれ、目標に向かって頑張る闘志を持続させてくれます。自分を疑ってしまったり、誰かの後押しを待ってしまうような人に、自ら行動する力をくれます。

＜ 身体への作用 ＞

血行を促進したり発汗を促したりする作用があり、身体を温めて冷え性を改善する効果も期待できます。特に消化器系に効果的で、食欲不振や消化不良、腹部ガス、便秘や下痢によく効きます。鼻水や喉の痛みを抑えることから、風邪をひいたときにも役立てられます。

＜ 肌への作用 ＞

血行をよくして身体を温めるはたらきがあることから、新陳代謝をよくして肌のくすみを改善し、顔などの血色をよくしてくれます。湿布などの民間療法に使用されることもあり、打ち身などの跡の治りをよくする作用があります。 

＜ 使用上の注意 ＞

皮膚刺激あり。妊娠中・幼児は避ける。